そもそも「姿勢」とは③ “ バランスを取り続けられる体”であること
2026/06/02
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[ 前回 ]の続きです
「悪い姿勢」という型はなく
同時に、「良い姿勢」という型もない。
そのような"形"は体の不調の原因ではない。
…という話をしました。
﹏﹏﹏﹏﹏
でもなぜか
「悪い姿勢」「良い姿勢」という型があって、それらが不調と原因である
という考え方はずーっと無くなりません。
なぜでしょうか?
その理由のひとつに
姿勢のことを考える時、
体は静止した物体だと
多くの人が思い込んでいる
ということがあると私は思います。
壁に背中をピッタリくっつけて
「良い姿勢」を覚えさせるやり方
あれが無くならないのはその証拠かと。
(目安として使うには悪くないけれど)
実際は・・・
じっと立っている時も、
体は完全に静止している
わけではありません。
常に変化する環境や重力に適応するために
筋肉の収縮↔︎弛緩が繰り返されています。
なので「姿勢とはバランスである」
と言い続けてきたのは、正確には
「バランスをとり続けている」
という表現が近いもしれません。
﹏﹏﹏﹏﹏
と、いうことで
これまたよく見聞きする
「姿勢を良くするために歪みを直す」
という表現には賛同しかねます。
「世間一般の言う「歪み」の多くは、静止した左右対称のパーツ(機械的な部品)として身体を捉えたフィクションに過ぎません。生物である人間の身体における左右差や形状の変化は、過去の動きや現在の環境に適応して「動的にバランスを取りにいった結果の形」だからです。それを無理に外から「直す(パズルのピースをはめ直すように固定する)」行為は、かえってシステム全体の適応力を奪うことすらあります。
﹏﹏﹏﹏﹏
じゃあどうしたらいいの?
という疑問への答えは
簡単に言うと
「バランスをとる(バランスの取り方を知り、それが実践できる可動性を維持する)」こと
だと思います。
「カタチ」から「能力」への転換
「良い姿勢」「正しい骨格」という静的な正解(理想像)を追い求めるのではなく、環境に応じて自分自身で中心に戻ってこられる「制御能力(学習)」を重視している点。
「静止」から「可能性」への転換
ある一つのポーズを維持することではなく、次の動きへいつでも移行できる余白、つまり「選択肢(可動性)」を確保することを目的としている点。
「断罪」から「肯定」への転換
今ある状態を「悪い」「歪んでいる」と否定するのではなく、それも「今できる手段でバランスを取ろうとした結果」と捉え、より負荷の少ない、効率的なバランスの取り方を再学習させていくという、身体のメカニズムに誠実なアプローチである点。
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